「吉野游水えび」は、奈良県の桜の名所で知られる吉野山の麓で養殖された、バナメイエビの名前です。
「游」には泳ぎまわるという意味があります。養殖を始めたとき、エビが1トン槽の水の中を自由に泳ぎまわる姿に感動し、「游水えび」と名づけました。
奈良県は海に面していないので、海産物には縁が薄い。そんな海なし県でも新鮮な海産物が食べたい!新たな地場産業をつくって、地域おこしを実現したい!そんな思いを持った有志が集まって、2018年にバナメイエビの養殖を開始しました。
バナメイエビの生態
泳ぎまわり、成長がはやい
バナメイエビ(Litopenaeus vannamei)は、メキシコからペルー沿岸に生息する、東太平洋原産のクルマエビ科のエビです。一年を通して水温が20℃以上ある温かい海に住んでいて、体長20cmくらいに成長します。
同じクルマエビ科でも、海底の砂に潜る習性をもつブラックタイガーとは違って、バナメイエビは水中を泳ぎまわる習性を持っています。
稚エビから成体に成長するのに、ブラックタイガーは約6ヶ月、バナメイエビは3〜4カ月かかります。
バナメイエビの養殖
持続可能な養殖技術、陸上養殖
バナメイエビの養殖は1970年代に始められ、養殖方法が確立した現在では、中国、東南アジアなど世界中で養殖がおこなわれています。
他のエビに比べて、淡水・高密度・病気への耐性が高く、また、成長速度が早く、一定面積あたりの養殖量が多いことから、近年世界的にブラックタイガーよりバナメイエビ養殖の生産数が増えてきました。
養殖技術も進歩し、東南アジアでのマングローブ林を伐採、開拓して設営する大規模な路地養殖場の改良や、人と自然に優しく持続可能な屋内型陸上養殖も実現しています。
バナメイエビの栄養価
高タンパク、低カロリー、低糖質
バナメイエビの100gあたりの栄養価は、タンパク質19.6g、糖質0.7g、脂質0.6g 、カロリー82kcalと、高タンパク、低カロリー、低糖質。
エビの可食部分は筋肉です。泳ぎまわる習性のあるバナメイエビは運動量が多く筋肉をよく使うので、自然と脂肪分が少なく蛋白質が多くなります。
※日本食品標準成分表2020年版参照
Point.1
昔から名水として知られる吉野山の湧き水で育てるため、新たに井戸を掘りました。地下水のミネラル豊かな水質を活かすため養殖場設備には、閉鎖型循環方式を採用。外部からの病原菌の侵入を防ぎ、常に最適な水質を保つため、臭みが少なく、甘みと旨味が強いエビに育ちます。
Point.2
稚えびの段階から抗生剤を一切使用せず育てます。これは、閉鎖型屋内養殖だからできること。エビは脱皮を繰り返して大きくなるため、清掃作業と水質管理を徹底し、ストレスの少ない環境を整備。完全無投薬で、食の安心安全はもちろん、自然環境への負荷低減、水産資源の保全に努めます。
Point.3
水揚げ直後に養殖場内で氷〆することで、鮮度を保ったままお手元にお届けします。
生食もできますし、殻付きのままさっと塩茹でにしたり、素揚げもおいしい。また、ぷりぷりの食感を活かして、蒸し料理、ピラフなどの炒め物、フリッターなど揚げ物、どんな料理とも相性の良い食材です。
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